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日本SF新人賞・全11回 2000~2010年の受賞作品のすべて

その他の文学賞ミステリ・ホラー・SF, 新人賞

日本SF新人賞とは

主催:日本SF作家クラブ

日本の新人SF作家の登竜門となることを期して創設され、日本SF作家クラブが主催していた長編SF小説の新人賞。1999年から2009年まで全11回実施された。

出典:ウィキペディア日本SF作家クラブ

 

日本SF大賞は以下をご覧ください。

 

第11回(2010年)

新人賞:樹環惑星‐ダイビング・オパリア‐

著者:伊野隆之

自治惑星オパリア。人類の居住地域は高地に限られており、その周囲は深い森に覆われていた。森は多様な化学物質を放出している。そんなオパリアで、新型の感染性低地熱が発生。森の研究を続ける生態学者シギーラが現地に飛ぶ。一方星間評議会機構に属する諸世界では、違法の新型麻薬が蔓延。危機管理局員ジーマは、その源がオパリアの森にあると推定。森の利権を握るアストラジェニック社との確執はいかなる事態を巻き起こすことに……。

新人賞:シンギュラリティ・コンクェスト

著者:山口優

2030年代、宇宙と地球の夜空は濃青から紫へと変貌を遂げた。その事象は「全天紫外可視光放射現象(AUVR)」と呼ばれ、各国の科学者たちによって研究されるが解明がなされず、人々は不安と狂騒にかられていく。そして約十年、地球への驚異が明確になったAUVRに対し、各国は「国際時空保全機構」という組織を作り、地球の軌道上にある基地「エデン」で、人工知能を開発し、解明させようと準備していたが……。

 

第10回(2009年)

新人賞:プシスファイラ

著者:天野邊

第10回日本SF新人賞受賞作。難解なネットワーク用語が頻発するが、読み進めるうちに理解できるようになる、稀有な作品!

新人賞:競馬の終わり

著者:杉山俊彦

22世紀。ロシアの占領下にある近未来の日本では競走馬のサイボーグ化が決定。ロシア高官イリッチは、生身の馬体で行われる最後のダービーを勝つために零細牧場主・笹田の最高傑作“ポグロム”を購入。立ちはだかるのは最大手牧場が禁断の交配により生み出した“エピメテウス”。勝つのは「悪魔的な強さ」か、「病的な速さ」か。第10回日本SF新人賞受賞、時代が埋もれることを許さなかった問題作。

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第9回(2008年)

新人賞:黒十字サナトリウム

著者:中里友香

……甘美な幸福とはこのことだったのか。
 肉体と精神とを仲立ちしている知覚がちぎれて、放たれていく刹那の残像と余韻――その先にある淵のふかみだ。
黒十字サナトリウムの患者は、誰しも自分を吸血鬼だと思いこんでいる。
「救いの神がいるのか私は知らない。私は天国に居ないのだから。地獄にも落ちていないから、裁きの神がいるのかもわからない。でも神の法からは逃れられない。私が吸血鬼として甦っているのだから」
春の夜明けにむかって説き明かされていく療養所の秘密とは――。
第9回日本SF新人賞受賞作、絶版となっていたゴシック幻想奇譚が今よみがえる。

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新人賞:宇宙細胞

著者:黒葉雅人

南極大陸で巨大に成長する単細胞の粘体が発見された。氷丘おおふじ基地の氷床掘削技術者伊吹舞華は同僚の起こした事故を契機に隠された秘密に気づく。唱和基地で調理師の変死を目撃した舞華は、さらに秘密に近づくこととなった。やがて、砕氷艦だいもんで大惨事が発生する。二百人の乗組員全てが異形のものとなったのである。かろうじて生き延びた舞華は、巨大粘体の存在と兵器としての威力を聞かされる。やがて粘体の暴走により首都は壊滅。首都は人の皮を被った異形に蹂躙されてしまう。さらに世界に散らばった粘体は、世界をも壊滅させてしまう。地球上の人間を食らい尽くした粘体は宇宙へと飛び出していくのだが……。

 

第8回(2007年)

新人賞:ジャン=ジャックの自意識の場合

著者:樺山三英

一九六八年、日本人青年医師に、ルソーの魂が降臨した。彼は『エミール』の理想を実現すべく、理想の子供を育てることを決意し、孤児院を創設する。集められた子供たちは、“世界の救い主”を作り出すための、実験体であった…。天使が舞い、混沌が支配し、血と精液にまみれた溟い幻想が憩う、濃密な作品世界。第8回日本SF新人賞受賞作品。

佳作:戦域軍ケージュン部隊(未刊)

著者:木立嶺

 

第7回(2006年)

新人賞:マーダー・アイアン 絶対鋼鉄

著者:タタツシンイチ

前世紀末のバブル景気をいっそう発展させ、歪な経済大国としての繁栄を続ける日本。しかし、先進国としては唯一、自前のサイボーグ部隊を持たないため様々な局面において外交上の不利を忍び続けていた。
そんな中、米軍サイボーグ部隊「UNDEAD HEROES」に対し、日本のハイテク公安「封鎖技研」の長、臀壮一の暗殺指令が下された。ハロウィンを間近に首都・新東京への潜入を果たした彼らの前に、臀は、戦闘アンドロイド「タケル01」を伴って現れる。
すべては、「UNDEAD HEROES」を新東京におびき寄せ、「タケル01」の圧倒的な戦闘力によりサイボーグの時代に終焉を告げるための策略——臀による、諜報世界の常識に対する挑戦だったのだ!!
そしてここに、今まで誰も見たことがないサイボーグvsアンドロイドの壮絶な戦闘がはじまる!

 

第6回(2005年)

新人賞:ゴーディーサンディー

著者:照下土竜

警視庁機動隊爆発物対策班の心経初。彼は、監視装置によって統合的な治安維持が進んだ日本で発生した新型犯罪係に従事したいたが。

 

第5回(2004年)

新人賞:夢見る猫は、宇宙に眠る

著者:八杉将司

突然の火星緑化をもたらしたのは一人の女性の無意識だった……。地球・火星をめぐる近未来恋愛SF作品。日本SF新人賞受賞作。

佳作:ルドルフ・カイヨワの憂鬱

著者:北國浩二

新生児に先天的な脳障害を引き起こす「ゲノム・ウイルス」。この新種ウイルスによって甚大な被害を被ったアメリカ合衆国では、自然出産を禁止し、体外受精や胎児のDNAスクリーニングが義務化されようとしていた。そんな中、遺伝子関連問題を専門に扱う弁護士ルドルフ・カイヨワは、ある病院の不正卵採取疑惑を調査するうちに、大きな陰謀に突き当たることとなった。彼は友人の私立探偵オタや、依頼人の美女ローラらとともに謎に迫るが、やがて自らの出生にまつわる秘密にもかかわることとなっていく…。選考委員各氏から、群を抜くリーダビリティーと、エンターテインメントとしての完成度を高く評価された、近未来ハードボイルドの傑作。03年、第5回日本SF新人賞の佳作に入選。

佳作:終末の海 Mysterious Ark

著者:片理誠

核戦争による現代社会の崩壊後、少年・圭太は、父やその仲間とともに大型漁船で日本を脱出し、南太平洋に浮かぶ海上基地フロート・ナインを目指していた。だが船は嵐に遭い、座礁してしまう。そんな彼らの前に現れた、巨大な豪華客船―。救世主のように思われたその船は、調査に訪れた大人たちを載せたまま、忽然と姿を消してしまう。それから二年、謎の「箱船」は、何度か圭太たちの前に姿を現すが、大人たちは誰一人帰ってこなかった…。意を決して「箱船」に乗り込んだ子供たちは、なんと、船が完全に無人であることを知る。「この船は、いったい…何なのか?」全篇に漂う切実な寂寥感の中、少年少女の活躍を瑞々しく描いて選考委員を唸らせた、SFミステリーの傑作!第5回日本SF新人賞佳作入選作品。

 

第4回(2003年)

新人賞:ルナ Orphan’s trouble

著者:三島浩司

海岸線を襲う、見えざる電離性放射線、その名も「デヴィルレイズ」。列島をぐるりと取り囲んだ謎の海面物質「悪環」が放散するウィルスによって、日本は壊滅的な打撃を被った。食料不足、エネルギー枯渇、円の大暴落、自殺者の増加、果てには国家非常事態宣言。実質的な「鎖国」状態に陥ったこの日本で、天間ルナ、有働仁ら“孤児”たちは如何に戦い、如何に生き抜いていくのか!?破滅後の世界を描く圧倒的な筆力と、魅力的な登場人物達の存在感。選考委員長・筒井康隆氏をして、「作品が孕んでいる熱気はただごとではない」と言わしめた、第4回日本SF新人賞受賞作、堂々刊行。

第3回(2002年)

新人賞:マーブル騒動記

著者:井上剛

突然、知能を獲得した牛たち。「牛権」を主張し、人間たちに「我々を食べるな!」と迫り…。第3回日本SF新人賞受賞作。アニマル・パニックSF。

佳作:歩兵型戦闘車両ダブルオー

著者:坂本康宏

会社をリストラされた雨月らは、環境庁所管の合体ロボットのパイロットに、何故かスカウトされた。自衛隊の戦車も攻撃ヘリも通用しないナメクジ怪物と戦う羽目になり…。

第2回(2001年)

新人賞:ペロー・ザ・キャット全仕事

著者:吉川良太郎

ぼくは人にして、猫。暗黒街に棲み、自由を愛する!近未来フランスを舞台にした、新感覚SFノワール。第2回日本SF新人賞受賞作。

新人賞:ドッグファイト

著者:谷口裕貴

地球統治軍に占拠された、植民惑星ピジョン。精神感応波で操作されるロボットに対抗できるのは、この星で独自に発展を遂げたテレパス、「犬飼い」だけであった…。日本SF新人賞受賞作。

第1回(2000年)

新人賞:M.G.H. 楽園の鏡像

著者:三雲岳斗

日本初の多目的宇宙ステーション『白鳳』で発生した、不可解な出来事。無重力の空間をゆっくりと漂う死体は、まるで数十メートルの高度から“墜落”したかのようだった。果たして、事故なのか、事件なのか? 従兄弟の森鷹舞衣の“計略”により、偽装結婚をして『白鳳』見学に訪れていた若き研究者・鷲見崎凌は、謎の真相を探るため、行動を開始することとなる……。斬新な設定とスマートな論理的解決で、各界に衝撃を与えた本格SFミステリー。

佳作:イミューン ぼくたちの敵

著者:青木和

桜の花びらが舞い散る四月。高校に入ったばかりの小南佑は、鳶色頭の少年・堺不動と出会った。中学時代にいじめの標的となっていた佑は、フユルギの行動力に惹かれ、いつしか親友と呼べる関係になってゆく。そして五月―佑に訪れた悲劇。“汚染”され、異様な姿となって死んだ母。人間に寄生して増殖する“敵”の存在を知ったふたりは、それに呼応するように、“敵”を消滅させる不思議な力を身につける。戦いのなか、いつしか少年たちの心にとまどいが芽生える―。第1回日本SF新人賞、佳作入選作品。

佳作:KI.DO.U

著者:杉本蓮

「パパは深優姫にプレゼントを贈ろうと考えた。モバイルと呼ばれるヒューマン型コンピュータだ」死んだはずの父・周人から授けられた一体の人間型コンピュータ“モバイル”。碧い髪に緋い瞳、ナルシスのような美貌の彼は、その外見からは想像できないような凶暴さの持ち主だった!彼の存在の秘密とはなんなのか。突如、襲いかかってきた武装集団の目的は?『封印』がひとつひとつ解かれるたび、深優姫の目前に、閉ざされていた過去の真実が浮かびあがる…。第1回日本SF新人賞、佳作入選作品。

 

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